ひだまりコラム 保健師編 上杉 敦子
本格的に暑くなってきますね。今回は脱水予防、熱中症対策のための「手作りイオン水」の作り方をお伝えします。
[作り方]
- ・水 500ml
- ・天然塩(海水から作った塩) 小1/4
- ・レモン汁(またはお酢) 大1
- ・蜂蜜(または好みの甘味料:オリゴ糖、甜菜糖、黒糖)大2(味をみて調整)
これを混ぜるだけです。
WHOが発展途上国の子供にも推奨している「経口補水液」というものです。体液と同じPHで水の25倍の早さですみやかに体に吸収されるので、水分・ミネラル補給だけでなく、下痢や発熱時に飲むと体が楽になります。
天然塩はナトリウムだけでなくカリウムやマグネシウムと言ったミネラルが豊富で、水分や血圧の調整をしてくれます。
レモン(またはお酢)のクエン酸は労回復の効果があります。*蜂蜜はボツリヌス感染を避けるために、1歳未満の子供には絶対に与えないで、代わりの甘味料を使って下さいね。
非加熱の蜂蜜には強い抗酸化力、抗炎症力、殺菌力があり、夏風邪の喉の痛みや胃腸炎にも効果があります。市販のイオン水は砂糖が沢山入っているので、沢山飲み過ぎると、血糖値のスパイクが起こり、落ち着いて寝たかと思えば、機嫌が悪くなったりということも起こる可能性があります。
参考までに市販飲料水に含まれる砂糖の写真を。角砂糖をこれだけの量は食べれないのに、ジュースやフラッペになっているとペロリといけちゃいますよね。苦笑。
最後に以下の症状が強い場合は、脱水症を疑うので、速やかに医療機関を受診してくださいね。
[脱水の症状]
1、体重が5%以上減少
2、爪を押しても爪の色がすぐに元にもどらない
3、目がくぼむ
4、口内が乾いている
5、おしっこがでない
6、ぐったりしている
お母さんも子ども外遊びを楽しんだ後は、小まめな水分・ミネラル補給が疲労回復に繋がり、また次の日も元気に夏遊びできますよ!