ひだまりコラム 保健師 上杉 敦子
【土用の丑の日とは?】
2024年は、先月の7月24日と、今月の8月5日です。土用とは、「季節の変わり目の約18日間」のことで、「季節の変化の種をうけとめて芽生えさせる、クッション的な準備期間」という意味がこめられ“土”という言葉がついています。丑という字は「紐(ひも)・絡む)と同じ意味で、「種の中で芽が育ちつつ、まだ伸びていない」という意味があります。日本では丑の日を特別な日とする習慣があって特に梅雨明けに重なる夏の土用の丑の日は、重要な日だったのです。
この日は、体をいたわり精が付くものを食べることが行われてきました。昔の人は、季節の変わり目が気を付けるべき時期であることを経験的に知っていたのでしょうね。鰻が苦手な子どもさんもいらっしゃるかと思います。子どもでも、夏の疲れを労りながら栄養補給するオススメが、しじみと卵
土用しじみ、土用卵と言われるぐらいです。しじみには、人間の体に必要なカルシウム、鉄、ナトリウム、カリウム、マグネシウム、亜鉛などあらゆるミネラルが豊富に含まれています。卵は命の源であるように、完全栄養素のかたまりです。タンパク質と脂質、ビタミンやミネラルまでもが含まれているため、少量でも栄養価が高い食材です。上手く活用して、猛暑を乗り切りましょう!